みなさんこんにちは、杉山です!
このたび、11月12日から開催された KubeCon + CloudNativeCon North America 2024 に杉山・迫田の二名で参加してきました!初めての KubeCon ということで、ここではどんなイベントだったのか、簡単にレポートしたいと思います!
KubeCon + CloudNativeCon とは?
公式ページは以下となります。
The Cloud Native Computing Foundation’s flagship conference gathers adopters and technologists from leading open source and cloud native communities in Salt Lake City, Utah from November 12-15, 2024. Join our CNCF Graduated and Incubating Projects as the community gathers for four days to further the education and advancement of cloud native computing.
CNCF (Cloud Native Computing Foundation) Projects には、Kubernetes をはじめとした有名なオープンソースが多く存在します。今回のイベントは、Kubernetes をはじめとした多くの技術・事例セッションを聞くことが出来るだけでなく、ブースではオープンソースのメンテナーと直接会話することも出来たりと、世界中のすごいエンジニア(語彙力がない)が集まってネットワーキングまで出来る、刺激的なイベントでした。
どのくらいのセッションがあったかは、以下の再生リストから大まかにわかるかと思います。投稿時点で、その数317本・・・!
今回のイベントをふりかえる
セッション動画は前述のとおり公開されていますので、会場雰囲気などを。今回の会場はソルトレイクシティでした。到着した日は良かったのですが、Co-located イベントが開始する Day0 は朝から雪・・・!寒さもあって大変でした・・・
Day0 (Co-located イベント)
Co-located イベントは、Kubernetes 以外の CNCF Projects の中から、Guraduated したプロジェクトを中心に扱われるイベントです。当チームでも Argo や Istio を使っているため、このイベントに参加して多くの知見をゲットしよう!と意気込んでいました。特に Istio はイベント直前に Ambient モードが GA したこともあり、Day1 からのブースも盛り上がっていたように思います。迫田は Argo のイベントに終日張り付いていましたが、「これから、複数環境をこうやって管理しよう」と早速新たなチャレンジを見つけており、一緒に行って良かったなと感じています。
Day1 - Day3
二日目の Day1 は一転して晴天!寒さも少し和らいだ気がします。といってもソルトレイクシティは一桁気温・・・
Day1 から Day3 までは Keynote があり、めちゃくちゃテンションが上がりました!冒頭に紹介したように、セッション動画が公開される今の時代、現地に行くのはネットワーキングが大きな魅力になってくると考えていますが、こうした現地でしか感じられない熱量を浴びるのも、魅力の一つだと思います。
Day3 の Keynote では、初の KubeCon Japan 開催も正式アナウンスされました!来年6月が楽しみですね!これまで開催にあたってご尽力されてきた関係者の方々に感謝しかありません。
個人的に良かったのは、プロジェクトブースでのコミッターの方との会話と、Day2 後のエンドユーザーレセプションです。ブースでは、最近気になっている Cilium のことを聞いてみて、Istio から移行できそうか?という話だったり、Cilium の強みを教えてもらったりしました。初心者にも優しいと聞いていましたが、本当に丁寧に教えてくれて感激しました・・・(泣)拙い英語にもかかわらず、最後に「ガンバッテ!」と言ってくださったのは忘れません!Cilium は eBPF を使っていることもあり、超速でセキュアではあるものの、やはり WEB サービスでの L7 レイヤー、サービスメッシュや Ingress は Istio なのかな・・・という所感です。しかし、今後のサービスでは低レイテンシーを求められるようなものも考えていますし、Istio との併用事例セッションもありました。なので、2025年は Cilium を抑えていきたいと思っています。
もうひとつ、CNCF エンドユーザーだけが参加できるエンドユーザーレセプションでは、ニューヨーク・タイムズのプリンシパルエンジニアの方と会話できまして、実際のチーム構成などを聞けたのはまさに参加してこそ・・・!ということで非常にありがたかったです。迫田も私も英語が流暢ではありませんが、二人別々に行動して、ネットワーキングを楽しめたと思っています!(迫田は LinkedIn の方と話していました)
ちなみにニューヨーク・タイムズの方は Cilium を使った事例としてセッションでも話されていました。Cilium と Istio を併用しているのですかね…?
ブースの様子など
セッションも賑わっていましたが、ブースで喋っている方が本当に多く、さらにブース外の通路でも会話していたり、お昼を食べていたら同じテーブルの方が話しかけてくれたりと、現地に行ってこその体験がここでもありました。みなさんネットワーキングを本当に大切にされるんだな、と。ちなみに迫田はブース大好きだったので、連日色々なところに突撃していて、すごいなぁと傍から見ていました笑
ちなみにプロジェクトブースは大繁盛で、話すまで結構待ちます・・・!
Kubestronaut 特典!
Day3 Keynote の後に、Kubestronaut の記念撮影がありました。バッジをもらえたり、ジャケットを着ていることで多くの方に話しかけていただいたり、頑張って迫田と共に獲得して良かったなと思っています。
さいごに
内製開発チーム発足から、まさか海外のイベントに出張できる日が来るとは思ってもいませんでした。これもひとえに、マネージャー陣の理解と、不在の間にチームを守ってくれたメンバーあってこそだと受け止めています。本当にありがとうございました。
今回のイベントを主催した CNCF には、メンバープログラムがあり、参加することで様々な恩恵 (KubeCon チケットなど) があります。また、オープンソースのエコシステムに貢献していくことを示すという意味合いもあり、当チームはベンダーニュートラルなその思想に共感し、先日、東京ガスとして CNCF End User Supporter にジョインしました。
以下のメンバー一覧に東京ガスが追加されています!
東京ガスは IT ベンダーではない事業会社ですので、このようなエンドユーザーとしての参加が可能です。以前の記事でも書きましたが、私たちはいつまでもオープンソースのフリーライドを続けていて良いのだろうか?と疑問を抱きました。しかし、徐々にコントリビュートしていきたいと考えたものの、まだまだ人的リソースも足りないのが事実です。 そのため、こういったエンドユーザーサポーターへの参加という形で、このエコシステムへのサポーターから始めることとしました。ただ、私たちはソフトウェアエンジニアですので、やはりエンジニアとしての貢献を今後はしていきたいと考えています。
今回は写真多めの記事ですが、月末には CloudNative Days Winter 2024 にも登壇しますので、良かったら参加される方と色々なお話しが出来たらと思っています!
それでは、今回はこのあたりで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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