みなさん、こんにちは!myTOKYOGAS フロントエンドチームに所属しております相川と申します。2024年4月16日〜17日に「DevOpsDays Tokyo 2024」が開催されましたね!私は初めてのカンファレンス参加だったのでドキドキワクワクしながら参加してきました。
- はじめに
- サービス運用はボールを落とさない競技 : 2009年DevOpsDays の誕生と私の身の回りの話
- Value-Driven DevOps Team〜価値貢献を大切にするチームがたどり着いたDevOpsベストプラクティス〜
- 金融業界で複数チームDevOpsを目指して奮闘している話
- まとめ
はじめに
今回の記事では、DevOpsDays Tokyo 2024のDay2に参加した学びを発信していきます。Day1参加レポートは別の記事で書いていますのでぜひご覧ください!
また、当チームの内製開発の様子を紹介した記事もありますのでこちらもご覧ください!
では、Day1に引き続き学びを得たセッションについて書いていきます。
サービス運用はボールを落とさない競技 : 2009年DevOpsDays の誕生と私の身の回りの話
このセッションでは、DevOpsの歴史やDevOpsとはそもそも何かについて知ることができ、大変有意義でした。
セッションの中で、Flickr 10+ Deploys per Dayのトークが取り上げられており、その中でも「運用チームの仕事は、サイトを安全で高速に保つことではなく、ビジネスを可能にすることである。」という言葉が心に残りました。また、「ビジネスを成功させるためには、ユーザーのニーズの変化に対応していく必要があります。しかし、変化はほとんどの障害の根本原因でもあり、そのために必要に応じて変化を起こせるようなツールや文化を構築することが重要」だと説明されていました。システムはただ作るだけではなく、ビジネスを成功させるためのものであり、継続的な価値創出にはDevOpsが必要不可欠であることを改めて実感しました。さらに、DevOps文化を根付かせるためには、プロダクトに関わる全員が当事者意識を持って常にプロダクトを改善していく姿勢が重要だと再認識しました。
セッションの中で最も印象に残ったのは、「どのような変更でもサイトの障害や問題を引き起こさないという自信を高めること、そして障害が発生した場合にそれらから迅速に回復する能力を高めることが大切である」という内容です。私の所属するチームでは、テストコードによる早期の問題発見や、Blue/Greenデプロイによるリリースリスクの低減などに取り組んでいます。しかしながら、まだまだ取り組めていない箇所もあり、この考え方をより意識して今後の取り組みを継続していこうと思います。
Value-Driven DevOps Team〜価値貢献を大切にするチームがたどり着いたDevOpsベストプラクティス〜
サービスローンチ後にDevOpsに取り組みチームがたどり着いたベストプラクティスについてのセッションでした。仮説検証ループを素早く回すための仕組み作りに取り組んでおり、トランクベース開発を採用しているそうです。また、ボタン一つでデプロイができるような環境を整備し、フィーチャーフラグを導入することで、毎日のデプロイを実現したとのことでした。また、チームの目指す方向性を明確にするために、インセプションデッキを作成し、医療の世界を変革していくために、価値を届けることを目標に掲げているとおっしゃっていました。ローンチ前は開発に注力していましたが、ローンチ後は仮説検証ループを素早く回せているかを確認するために、毎週振り返りを行っているそうです。振り返りでは、具体的なアクションを出すことよりも、対話を通じて相互理解を深め、学びを最大化することを重視しているとのことでした。
私の所属するチームでは、デプロイの自動化は実現しているものの、他システムとの接続テストやリリースの必要性から、デプロイ手順が複雑になっています。一部自動化、一部手動という状況であり、まだまだ改善の余地があるなと思っています。これらの問題を改善し、よりシンプルにデプロイできる仕組みを構築することでデプロイ頻度向上に取り組んでいきたいと考えています。また、フィーチャーフラグについては、現時点では導入していませんが、デプロイ頻度の向上に課題を感じているため、導入により解決できるかどうか、そもそもチームに適しているかを検討したいと思いました。振り返りの手法に関しては、次のアクションを出すことに意識が偏っているかもしれないと気づかされました。対話を重視することをチームに浸透させ、実践していきたいと考えております。
金融業界で複数チームDevOpsを目指して奮闘している話
このセッションでは、金融業界で複数システムの運用保守と新規開発を担当している開発チームが、ゼロからアジャイルとDevOpsを推進する中で経験した成功事例と失敗事例を共有してくれました。20以上のシステムを50名規模のメンバーで開発運用していく必要があるという環境でどのようにチームを分割しスクラム開発をしていったかを話してくださっていました。4つの開発チームと1つの運用チームに分割し不要な会議体を減らしていき徹底的に無駄を省くような取り組みを行ったとのことでした。
特に印象に残ったのは、スクラムチーム間の情報共有の取り組みです。各チームが取り組んだことや改善したことを共有する場を設けることで、チーム間で相互に学び合い、成長できる環境を作り出しておりとても良い取り組みだなと思いました。
チームの規模や構成を適切に設計し、コミュニケーションと情報共有を促進することの重要性を再認識させられる内容でした。
まとめ
DevOpsDays Tokyoへの参加は私にとって初めての経験でしたが、この2日間で得られた学びは非常に多く、とても有意義な時間を過ごすことができました。DevOps実践者たちの、生の成功事例や失敗事例を聞くことで良い刺激を受けました。myTOKYOGAS フロントエンドチームでは、CI/CDにおいて自動テストや脆弱性診断が実行され、Blue /Greenデプロイによってリリースリスクも低減されています。さらに、Datadogを用いてアプリケーションを常に監視し、異常があれば検知する仕組みも整っています。しかしながら、まだまだ改善の余地があり、今後取り組みたい課題もあります。カンファレンスで得た知見やヒントを最大限に活用し、今後もDevOpsの実践に取り組んでいきたいです!
最後になりましたが、カンファレンスへの参加を快諾してくださったチームの皆さんに感謝いたします。貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました!
私たちのチームでは、ともに働く仲間を積極的に募集しています。少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひカジュアル面談からご応募ください!
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それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!