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AWS Summit Japan に参加してきました!

こんにちは、SRE チームの迫田です! 2024年6月20日〜21日に開催された AWS Summit Japan に参加してきましたので、今回の記事ではその時の様子や感じたことをお伝えしたいと思います!

AWS Summit Japan とは?

日本で開催される最大規模の AWS のイベントで、AWS について学習し、ベストプラクティスの共有や情報交換ができる場です。 2012年から毎年開催されており*1、今年は幕張メッセにて行われました。 2024年7月5日までオンデマンド配信もされているようなので、気になる方はぜひ下記ページをチェックしてみてください!

aws.amazon.com

当日の様子

私は1日目はオンラインでライブ配信を視聴し、2日目は現地で参加しました。 2日目は雨が降る非常に蒸し暑い気候だったのですが、それでも来場者の方は多く、会場はとても混雑していました! 過去、2019年に一度参加したことがあるのですが、その時よりも多くの方が参加されていた印象です。

入口に設置された AWS Summit の幕

10時開催に対して、私は大体9時半過ぎくらいには幕張メッセに到着していたのですが、会場前にはもう長蛇の列ができていました。 来場特典として先着の方にクッションやお弁当が配布されていたのですが、もちろん私は受け取ることができませんでした。。。 また、AWS 認定を取得していると入場できる「AWS 認定者ラウンジ」というものがあり、そこで認定ごとの限定ステッカーなどをもらうこともできるのですが、私が持っている「AWS Certified Solutions Architect - Professional」のステッカーは2日目午前の段階で品切れになっていました。。。 と、個人的には欲しかったグッズなどが手に入らず悲しい気持ちになりましたが、改めて AWS が、そしてクラウドが日本の中で注目を集めているということを実感することができました。

セッションやブースでは、今回の大きなテーマの1つである「生成 AI」が多く取り上げられていました。 1日目の基調講演中でも「Claude 3」が7月に東京リージョンで使えるようになることや、「Amazon Q for Business」が2024年中に東京リージョンに提供されることが発表され、AWS としても生成 AI に非常に力を入れていることを改めて感じさせられました。

参加したセッションの感想

ここからは参加したセッションの一部についてご紹介しながら、個人的な感想を書いていきたいと思います。 いずれもオンデマンドで視聴することができますので、お時間がある方はぜひ御覧いただきたいです!

エンタープライズシステムが抱える課題とマイクロサービスアーキテクチャ

内製化組織を立ち上げデジタル化に取り組んでいらっしゃるカインズさんの事例セッションです。 もともと個別機能開発の繰り返しとシステム開発会社への外部依存によって複雑化・ブラックボックス化したシステム・組織となっていたところを、システムとしては再利用部品を活用し、組織としてはビジネス部門とシステム部門が一体化したリーダーシップを取ることによって新しい開発の仕組みを推進した、という発表をされていました。 エンタープライズにおける内製化のお話ということで、大変参考になりました。システムとしてマイクロサービス化して再利用部品を増やしていくことはもちろん、私としては「オーナーシップ」というところが非常に共感できました。私自身も事業会社に所属するエンジニアとして、技術スキルを磨いていくのはもちろんですが、プロダクト・事業に対する当事者意識を強く持ち、ビジネスを推進するメンバーと一心同体となってお客さまに価値をお届けすることを改めて決意しました、、、!

Amazon Aurora の技術とイノベーション Deep dive

Aurora の基本的な仕組みと、近年追加された機能 (Aurora Serverless v2, Redshift とのゼロ ETL 統合, Aurora I/O-Optimized など) を紹介された AWS さんのセッションです。 高い可用性・耐久性を確保する仕組みと、マネージドサービスならではの運用性向上の機能が多数用意されており、ワークロードの特性を見極めて適切な選択をすればコストを抑えつつ信頼性の高いサービスを提供することができそうだと感じました。 一方、この「ワークロードの特性を見極める」というところが大切で、闇雲に新機能を使うのではなく、適材適所で利用することを意識しなければならないと考えております。 例えば Serverless や I/O-Optimized の方が却ってコストが高くなってしまうことは少なくないのではないかと推測しております。 私たちのサービスにも取り入れたい機能はいくつかあるのですが、事前にワークロードの特性を理解し、机上だけではなく実際に検証することで選択していきたいです。 また、その検証結果などはこのブログで紹介できればと思います!

所感など

当日の様子でも記載しましたが、今回は本当に AI 活用が注目された AWS Summit Japan であったと感じました。 正直、最初は AI のセッションにはさほど関心がなかったのですが、基調講演や現地ブースでの活用方法や事例紹介を聞いているうちに、やはりこれらの活用もどんどん考えていかなければならないと思うようになりました。 SRE の観点でも、AIOps を活用することで出力されたログから障害分析を効率化する事例など、利用できるシチュエーションは多数あることを再認識しました。 私たちのミッションはお客さまへ価値をお届けすることなので、AI 技術についても今一度向き合って取り組んでいきたいと思います、、、!

また、個人的には久々の現地におけるイベント参加となったのですが、やはりオンラインにはない良さがあると感じました。 セッションだけであればオンラインで視聴できるものも多数あるのですが、ブースで直接お話をしたり、以前の職場で一緒だった方にお会いして情報交換ができたり、どういう製品や分野が注目されているのかを確認したりなど、現地に行かないとできないこと、わからないことがたくさんあります。 何より会場の熱気が自身のモチベーションアップにつながりました。 これからもこのようなリアルイベントには定期的に参加していきたいと考えています!

そして、平日にもかかわらずこのようなイベントに参加させてくれるような理解ある組織に所属できて本当に良かったと思います。 イベントに参加することで自身が学びを得て、結果としてお客さまや事業への貢献につながる、という思いで快く送り出してくれる上司、メンバーに改めて感謝したいです、、、!

さいごに

私たちのチームでは、ともに働く仲間を積極的に募集しています。 SRE のみならずソフトウェアエンジニアのポジションもございますので、少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひカジュアル面談からご応募ください!

Application Developers www.wantedly.com

SRE www.wantedly.com

最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

*1:2023年までは AWS Summit Tokyo / Osaka あるいは AWS Summit Online という名称だったので、"AWS Summit Japan" になったのは実は今年からのようです。